高校入試のしくみ

公立高校

公立高校の入試のしくみについて

  • 福岡県内の公立高校は、全部で約100 校あります。普通科などの場合、住んでいる地域によって受験できる高校が限られます(学区制)が、住んでいる地域に関係なく受験することができる高校や学科・コースもあります。
  • 入試の方法には、一般入試、推薦入試、特色化選抜の大きく3 通りがあります。
  • 推薦入試・特色化選抜は一般入試よりも早い時期に行われ、不合格になった場合、一般入試で同じ高校にもう一度挑戦できます。ただし、推薦入試と特色化選抜の併願はできません。
  • 一般入試では、「学力検査の結果」と「調査書」とを総合して選考されますが、学力検査の一部の教科の得点を1.5 倍する「加重配点」や、一部の教科の評定点を1.5 倍する「加重評価」、学力検査に加えて面接試験などを行う「個性重視の特別試験」があります。
  • 第2 志望校の志願ができる「第2 志望校制度」を実施する高校があります。

合格者の決定方法

一般入試では、「学力検査の結果」と「調査書」とを総合して選考されます。

合格者の決定方法

その他、県立高校の入試について詳しくは福岡県のサイトのパンフレット(PDF)も参考にして下さい。

学力検査(令和7年度時間割・加重配点実施校)

検査教科と配点

検査教科と配点国語・数学・社会・理科・英語について、福岡県下一斉に、同一問題で行われます。なお、英語についてはリスニングテストを含みます。各教科の配点は60点満点です。ただし、一部の教科を加重配点する学科・コースがありますのでご注意ください(下記参照)。

時間割

令和7年3月5日に学力検査を実施する全ての県立高校、市立高校 (組合立の古賀竟成館高校を除く)

教科 入室と注意 検査時間 休憩時間
国語 9:30~9:40 9:40~10:30 10:30~10:45
数学 10:45~10:50 10:50~11:40 11:40~11:55
社会 11:55~12:00 12:00~12:50 12:50~13:50
理科 13:50~13:55 13:55~14:45 14:45~15:00
外国語(英語) 15:00~15:05 15:05~16:00
  • ※英語以外の教科は各50分間。
    英語は、はじめにリスニングテスト15分間、続いて筆記テスト40分間の合計55分間です。

加重配点する学校の学科・コース(令和7年度)

英語の得点を1.5 倍 玄界(普通科国際文化コース)、香住丘(英語科)、北筑(英語科)、久留米(英語科)、嘉穂東(英語科)、福岡女子(国際教養)
数学の得点を1.5 倍 博多工業(機械科、インテリア科、建築科、画像工学科、自動車工学科、電子情報科)
数学および理科の得点を1.5 倍 筑紫丘(理数科)、明善(理数科)、嘉穂(理数科)、城南(普通科理数コース)、香住丘(普通科数理コミュニケーションコース)、八幡(理数科)、新宮(理数科)、鞍手(理数科)

個性重視の特別試験(令和7年度実施校)

個性重視の特別試験(平成29年度実施校)一部の学科やコースでは、その特色にふさわしい能力・適性、興味・関心などの多様な個性をみるために、学力検査以外に、面接・実技などの試験が行われます。 これを個性重視の特別試験と呼んでいます。令和7年度の実施日・実施校(学科・コース)は、次の通りです。

令和7年3月6日

面接 博多工業(機械科、インテリア科、建築科、画像工学科、自動車工学科、電子情報科)、糸島農業(園芸技術科、動植物活用科、食品科学科、生活科学科)、八女工業(電子機械科、IT自動車科、電気科、情報技術科、工業化学科、土木科)、八女農業(生産技術科、システム園芸科、動物ペット科、食品開発科)
実技 八幡中央(普通科芸術コース)、太宰府(芸術科)
面接と実技 北九州(普通科体育コース)、三潴(普通科スポーツ文化コース)、直方(普通科スポーツ科学コース)

調査書(令和7年度加重評価実施校)

調査書(平成29年度加重評価実施校)調査書(内申書)には、出欠の記録・健康の記録・各教科の学習の記録・特別活動の記録・行動の記録・総合所見などが記入されます。
また、高校によって、調査書において教科の加重評価がされる場合があります。これは、その高校(学科・コース)の特色に応じて、特定の教科の評定点(内申点)を加重(1.5倍)して評価する制度のことです。令和7年度の実施校は以下の通りです。

加重評価する学校の学科・コース(令和7年度)

保健体育の評定点を1.5倍 北九州(普通科体育コース)、早良(普通科スポーツコミュニケーションコース)、直方(普通科スポーツ科学コース)、三井(普通科スポーツ健康コース)
技術・家庭の評定点を1.5倍 博多工業(機械科、インテリア科、建築科、画像工学科、自動車工学科、電子情報科)

第2志望校制度(令和7年度実施校)

一般入試に限り、学区の制限なく、一部の学科やコースを第2 志望として願書に記入することができます。第1 志望校で合格とならず、第2 志望校に欠員がある場合に限り、第2 志望校で選考が行われます。

第2志望校制度を実施する学校の学科・コース(令和7年度)

門司学園(普通科)、若松(普通科)、若松商業(総合ビジネス科、ビジネス情報科)、八幡工業(機械科、電子機械科、材料技術科、電気科、土木科)、遠賀(普通科情報科学コース、普通科情報ビジネスコース、普通科生活創造コース、農業食品科)、柏陵(普通科環境科学コース)、早良(普通科、普通科スポーツコミュニケーションコース)、玄洋(普通科)、太宰府(普通科)、三井(普通科福祉教養コース)、三潴(普通科※コースを除く)、大川樟風(普通科総合コース、普通科文理コース、住環境システム科)、山門(普通科、普通科理数探究コース)、ありあけ新世(総合学科)、福島(普通科、総合ビジネス科、生活デザイン科)、浮羽工業(建築科、環境デザイン科、機械科、材料技術科、電気科)、浮羽究真館(普通科総合コース)、朝倉光陽(食農科学科)、東鷹(普通科総合コース、総合生活科)、田川科学技術(農業食品科、工業システム科機械・電気コース、工業システム科建築・土木コース、ビジネス科学科)、稲築志耕館(総合学科)、嘉穂東(普通科、英語科) 、嘉穂総合(普通科総合コース、農業食品科、工業科、情報科)、直方(普通科※コースを除く)、筑豊(総合ビジネス科、ビジネス情報科、生活デザイン科)、鞍手竜徳(総合学科)

推薦入試

推薦入試
  • 約70校の公立高校で行われます。
    詳しくは、福岡県教育委員会ホームページ掲載の「令和7年度福岡県立高等学校入学者選抜要項」(13〜14ページ、65〜70ページ)や、福岡市教育委員会ホームページ「福岡市立高等学校の入学試験」、各高校のホームページなどをご覧ください。
  • 「面接・作文・実技試験などの結果」 と 「調査書や志願理由書などの書類」 とを総合して選考されます。
  • 推薦入試に志願できるのは、いくつかの条件(志願動機・理由が明白な人、適性や興味・関心がある人、合格したら入学する意志が確実な人、......など)を満たし、中学校長の推薦を受けた人です。
  • 試験は、全員に面接が、一部の学科やコースで作文または実技が行われます。
  • 推薦入試と特色化選抜の併願はできません。
  • 推薦入試で合格内定とならなかった人は、一般入試を志願することができます。このとき、入学選考料は不要です(入学願書等は提出)。

特色化選抜

  • 約70校の公立高校で行われます。
    詳しくは、福岡県教育委員会ホームページ掲載の「令和7年度福岡県立高等学校入学者選抜要項」(15〜16ページ、65〜70ページ)や、福岡市教育委員会ホームページ「福岡市立高等学校の入学試験」、各高校のホームページなどをご覧ください。
  • 調査書および面接などの結果をもとに選考されます。
  • 中学校長の推薦がなくても志願できます。
  • 試験は、全員に面接が、一部の学科やコースで作文、実技が行われます。
  • 特色化選抜と推薦入試の併願はできません。
  • 特色化選抜で合格内定とならなかった人は、一般入試を志願することができます。このとき、入学選考料は不要です(入学願書等は提出)。

福岡県の通学区について(令和7年4月〜)

福岡県の県立高校普通科(一般コース)の通学区域は、13の学区に分かれており、住んでいる場所によって受験できる学校が限られています。それぞれの学区の通学区域は次の通りです。また、自分が受験できる学校は、福岡県教育委員会のホームページ「通学できる福岡県立高等学校を検索する」で調べることができます。

第1学区
築上郡、豊前市、京都郡、行橋市
第2学区
門司区、小倉北区、小倉南区、戸畑区
第3学区
若松区、八幡東区、八幡西区、遠賀郡、中間市
第4学区
宗像市、福津市、糟屋郡、古賀市、東区、博多区(博多中、千代中、吉塚中)
第5学区
那珂川市、太宰府市、春日市、大野城市、筑紫野市、中央区(平尾中、春吉中、高宮中)、博多区(席田中、東光中、東住吉中、住吉中、三筑中、那珂中、板付中)、南区(ただし、長丘中に関しては、長丘2丁目1番~12番、および15番~21番、平和4丁目の地域)
第6学区
糸島市、城南区、早良区、西区、南区(長丘中の第5学区以外の地域)、中央区(警固中、舞鶴中、当仁中、友泉中、城西中)
第7学区
うきは市、朝倉市、朝倉郡、久留米市(田主丸中)
第8学区
三井郡、小郡市、久留米市(城南中、江南中、櫛原中、牟田山中、諏訪中、良山中、明星中、宮ノ陣中、荒木中、筑邦西中、屏水中、青陵中、高牟礼中、北野中)
第9学区
八女郡、八女市、筑後市
第10学区
久留米市(三潴中、城島中)、三潴郡、大川市、柳川市、みやま市、大牟田市
第11学区
田川市、田川郡
第12学区
嘉麻市、飯塚市、嘉穂郡
第13学区
直方市、宮若市、鞍手郡
  1. 普通科の特色あるコースや英語科・理数科などは、地区内から通学できます。
    • 北九州地区...第1~第3学区
    • 福岡地区...第4~第6学区
    • 筑後地区...第7~第10学区
    • 筑豊地区...第11~第13学区
  2. 総合学科や職業系・専門系の学科などは、全県から通学できます。
  3. 定時制単位制高校の博多青松、ひびき、大牟田北、西田川は、全県から通学できます。
  4. 普通科(一般コース)でも、学区外から受験できる地域や中学校がある高校もあります。

特別な通学区域のある県立高校

学区外から受験できる地域や中学校がある高校は、次の通りです。

高校 科・コース 学区 学区外で受験できる地域・中学校
青豊 総合学科 全県 大分県
戸畑 普通科 第2学区 若松区
若松 普通科 第3学区 戸畑区、佐賀県、熊本県
若松商業 全科 全県 大分県、佐賀県、熊本県
東筑 普通科 第3学区 鞍手町
遠賀 普通科、農業食品科 全県 大分県、佐賀県、熊本県
宗像 普通科 第4学区 芦屋町、岡垣町、遠賀町
須恵 普通科 第4学区 席田中
福岡 普通科 第4学区 東光中、席田中、住吉中、東住吉中
太宰府 普通科 第5学区 佐賀県
芸術科 全県 佐賀県
福岡農業 全科 全県 佐賀県
筑紫中央 普通科 第5学区 夜須中
柏陵 普通科 第5学区 長丘中の第6学区の地域
福岡中央 普通科 第5学区 博多中、舞鶴中、警固中、当仁中、城西中、友泉中、片江中、城南中、長尾中、梅林中、原中、原中央中(大原小を除く)、田隈中、長丘中の第6学区の地域、次郎丸中の星の原団地の地域
城南 普通科 第6学区 花畑中の野多目5丁目2番31号の地域及び野多目西公園を除く地域、柏原中、平尾中
早良 普通科 第6学区 那珂川市、佐賀県、熊本県
普通科スポーツコミュニケーションコース 全県 佐賀県、熊本県
玄洋 普通科 第6学区 佐賀県、熊本県
浮羽工業 全科 全県 大分県、佐賀県、熊本県
浮羽究真館 普通科総合コース 全県 大分県、佐賀県、熊本県
朝倉光陽 普通科 第7学区 大分県、佐賀県、熊本県
食農科学科 全県 大分県、佐賀県、熊本県
朝倉 普通科 第7学区 屏水中、小郡市、大刀洗町、北野中
小郡 普通科 第8学区 筑紫野市、筑前町
三井 普通科 第8学区 筑前町、甘木中、秋月中、十文字中、南陵中、佐賀県、熊本県
普通科福祉教養コース、普通科スポーツ健康コース 全県 佐賀県、熊本県
久留米筑水 全科 全県 大分県、佐賀県、熊本県
明善 普通科 第8学区 田主丸中、城島中
久留米 普通科 第8学区 三潴中
八女 普通科 第9学区 荒木中、大木町、東山中、三潴中
三潴 普通科 第10学区 羽犬塚中、筑後北中、城南中(久留米市)、江南中、櫛原中、牟田山中、諏訪中、良山中、明星中、宮ノ陣中、荒木中、筑邦西中、屏水中、青陵中、高牟礼中、北野中、 田主丸中、佐賀県、熊本県
普通科スポーツ文化コース 全県 佐賀県、熊本県
大川樟風 全科 全県 佐賀県、熊本県
山門 普通科 第10学区 筑後中、佐賀県、熊本県
普通科理数探究コース 全県 佐賀県、熊本県
三池 普通科 第10学区 佐賀県、熊本県
三池工業 全科 全県 熊本県
ありあけ新世 総合学科 全県 大分県、佐賀県、熊本県
稲築志耕館 総合学科 全県 大分県、佐賀県、熊本県
嘉穂総合 全科 全県 大分県、佐賀県、熊本県
筑豊 全科 全県 大分県、佐賀県、熊本県
鞍手 普通科 第13学区 福智町、頴田中、木屋瀬中
理数科 筑豊地区 木屋瀬中
直方 普通科 第13学区 中間市、水巻町、木屋瀬中、香月中、千代中(北九州市)、佐賀県、熊本県
鞍手竜徳 総合学科 全県 大分県、佐賀県、熊本県
私立高校

私立高校の入試のしくみについて

  • 福岡県内の私立高校は、全部で約60校あります。公立高校と違って学区制がなく、それぞれの高校ごとに募集を行っているので、入試日が違えば、住んでいる地域に関係なく、行きたい高校をどこでも受験することができます。ただし、中高一貫校では外部募集をしない高校もあるので、注意してください。上智福岡高校・明治学園高校は外部募集をしていません。
  • 入試の方法には、推薦入試・専願入試・一般入試(前期入試・後期入試)の大きく3通りがあります。
  • 推薦入試・専願入試は一般入試よりも早い時期に行われ、不合格になった場合、一般入試で同じ高校にもう一度挑戦できる場合が多いようです(一部の高校を除く)。
  • 福岡地区や筑後地区の入試は、専願または推薦入試・前期入試・後期入試に日程を分けて実施されます(一部の高校を除く)。前期入試に合格した人も後期入試で別の高校を受験でき、両方に合格した場合、希望する方へ進学できます。専願または推薦入試は前期入試より前に行われ、これにより、専願または推薦入試・前期入試・後期入試の最大3回の受験が可能です。(3回受験できるのは、専願または推薦入試で不合格だった場合です。専願または推薦入試で合格すれば、もちろんその他の試験を受けることはできません。)

推薦入試

高校の推薦基準(志願の動機・理由が適切な人、合格したら入学する意志が確実と認められる人など...)を満たす人が、出身中学校長の推薦を受けて受験する方法です。

推薦入試は、北九州地区のほとんどの高校や、筑後・筑豊地区の一部の高校で実施されています。福岡地区では、推薦入試は実施されていません。
一般入試より前に試験があり、内容は面接・作文・学科試験など。この試験の結果と調査書や推薦書などの書類とを総合して選考されます。

専願入試

「合格すれば必ず入学する」 という意志を初めから明確にして受験する方法です。推薦入試と違って、出身中学校長の推薦状は必要ありません。

専願入試は、福岡地区と筑後地区のほとんどの高校と、筑豊地区の一部の高校で実施されています。北九州地区では、専願入試は実施されていません。
一般入試より前に試験があり、内容は学科試験・面接など。この試験の結果と調査書などの書類とを総合して選考されます。

一般入試

一般入試では、学力試験の結果(学科によっては実技試験や面接が実施されるところも)と、中学校から提出された調査書などの書類とを総合して選考される場合が多いようです。令和7年度の一般入試日や受験料は、次の通り。

地区 一般入試日 受験料
北九州地区 令和7年2月3日~2月5日 10,000~15,000円
福岡地区 令和7年2月7日(前期)・2月15日(後期) 10,000~20,000円
筑後地区

令和7年2月4日(前期)・2月13日(後期)

10,000~15,000円
筑豊地区 令和7年2月4日~2月6日 5,000~15,000円